健康のため自転車で通勤していますが、手袋なしではつらい季節になりました。
年末は忘年会シーズンですが、なぜか例年この時期に禁煙治療を希望して受診される方が他の時期に比べて多いようです。新年に備えてでしょうか?
誕生日を機会に禁煙治療を始めるなどなにか禁煙にはきっかけが必要みたいですね。(私も6年前、クリニックを始めるのを機に禁煙をしました。)
禁煙治療はニコチンガムやニコチンパッチなどのニコチンを補いながら、タバコの離脱症状を軽減させていく治療が主流でしたが、当院ではチャンピックス®という内服薬を用いた治療を行っています。
タバコを吸うと脳のニコチン受容体にニコチンが結合して快感をもたらすドパミンという物質が放出されます。チャンピックス®はこの受容体にくっついてニコチンの場合より少量のドパミンを放出させて、禁煙によるイライラなどのニコチン切れ症状を軽くします。また、ニコチンが受容体に結合するのを邪魔して、禁煙中に一服してしまったときの“おいしい”といった満足感を感じにくくすることにより、禁煙を助ける薬です。
吐き気や便秘などの副作用が出現する方もいらっしゃいますが、当院では7割近くの方が禁煙に成功されています。
成功率7割は高いか、低いか・・・・。やはり強い意志も必要なようです。